SKED 我が国の魚類生産を支える黒潮生態系の変動機構の解明

The Study of Kuroshio Ecosystem Dynamics for Sustainable Fisheries

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研究課題

5系.黒潮生態系・魚類生産変動モデルの開発と水産資源利用方策の検討

5.1 魚類回遊モデルによる小型浮魚類の資源変動に関与する物理的・生物的要因の解析
(水産総合研究センター・奥西)

マイワシ、カタクチイワシ、マサバ、カツオ等の複数種の種間関係を考慮した回遊モデルを構築し、小型浮魚類の資源変動に関与する物理的・生物的要因の解析を行う。まずカタクチイワシとカツオが表現できる回遊モデルを構築し、次いでマサバの回遊モデルの構築を開始する。さらにマイワシ、カタクチイワシ、マサバ、カツオ等複数種の種間関係を考慮した回遊モデルに発展させ、物理的要因および生物的要因(競合種、捕食者)による資源変動への影響を明らかにする。多様な魚種の生産力を持続的にかつより多くの漁業生産を可能とする利用方策を検討する検討する。

5.2 漁業を加えた個体群動態モデルによる水産資源利用方策の検討(水産総合研究センター・亘)

小型浮魚類の漁獲と捕食による減耗と、餌生物を考慮した個体群動態モデルを構築する。本プロジェクトの他課題で得られた、成長や生残に影響する環境や初期生態の情報を、モデルに組み込むよう改良し、多様な魚種の生産力を持続的にかつより多くの漁業生産を可能とする利用方策を検討する。