今年度より本プロジェクトに参加することになりました東北区水産研究所の西部裕一郎です。専門は海洋動物プランクトンの生態研究で、これまでは小型カイアシ類の分布、生活史および摂餌生態を中心に研究してきました。本プロジェクトでは、3系「動物プランクトンから魚類への転送機構」の一部を担当し、特に、浮魚類仔稚の餌料として重要であるデトライタス食性カイアシ類の生態とその食物網動態における役割を、ビデオプランクトンレコーダーなどを用いた現場調査と飼育実験から明らかにすることを目指しています。また、黒潮域の低次生産構造を理解する上での基礎となるメソ動物プランクトンの分布と群集構造に関する研究についても取り組みたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。